2007/05/06

5/6_3 マーレ市街巡り、バジャとフィッシュ・ボール、テレホン・カード、希与子ちゃん

ブック・ショップで地図を購入、カフェで昼食
短時間でもかなり強く雨が降ったので、道のあちこちに水溜りができています。

マーレは、いくつかの大通り(とは言っても片道1車線)以外は道が細いので、ほとんどが一方通行です。
12年前は、タクシーか商用車しか見なかったのに、今はバイクと自家用車がものすごく増えてます。
島の端から端まで歩いたって15分か20分だし、住宅やビルが立て込んでいて駐車スペースなんてなさそうなのに、自家用車って必要なんだろうか、と思ってしまうのはやはり不遜でしょうか。

島のほぼ中心に位置するセントラル・ホテル(地図黒丸5)から島一番の大通りマジェディ・マグマグは通りのこと)までは、ほんの1、2分です。
マーレのほぼ中央を東西に貫くこの通りは、商店がびっしり並ぶ繁華街で人通りも多いのですが、観光客の姿はほとんど見かけません。



この通り沿いにブック・ショップ(本と文具が置いてある店)(地図青丸34)があったのを、タクシーの車窓からチェックしていたので、まずはそこに向かいます。

マンティリに乗っているとき、移動のルートやダイビング・ポイントの詳細を調べるのに重宝した Dive Maldivesの1998年度版を見つけたので、折りたたみ式のマップ( Globetrotter Travel Map Maldives )と合わせて買いました。

値札がちゃんと貼ってあり、値引き交渉もなし。レジでお金を払い、レシートをもらいます。

観光客専門のみやげもの屋さんでは値引き交渉が必須ですが、街中の普通のお店では普通に明朗会計です。
マーレでは、どこでもUS$で買い物できますが、値札がRfだし、おつりもRfで返ってくる(レシートに両替レートが出る)ので、最初からRfで払ったほうが簡単です。

おつりと一緒に、おまけで豆辞典(もちろん英々辞典)をくれました。ちょっと得した気分です。

時刻は14:30近く、かなりお腹が空いていたので、とにかく最初に目についた店に入ろうと、ローカル・カフェに入ってみました(地図緑丸39)。

illyという赤い看板だけが目印の、見た目いかにもしょぼい(失礼)建物です。

外から見ると狭い入り口の中は真っ暗です。
勇気を出して入ってみると、レジとショーケースと、その奥に台所しかありません。
先客がいましたが、サンドイッチをテイクアウトして出て行ってしまいました。
レジにいた小太りのおばさんに聞いてみると、2階にテーブル席があるとのこと。

じゃあ、ということでバジャフィッシュ・ボールとケーキとペストリーを2つづつ頼み、飲み物(ミネラル・ウォーターとセブンアップ)を買って2階に上がります。
これでRf30(約300円)。
東京なら、飲み物代で終わりです。

建物は古い木造ですが、2階はテラスのような造りになっています。
1階の薄暗さとは対照的に開放感があって、意外に快適です。
雨上がりということもあって、涼しい風が吹き込んできます。

正面と左側面は、布をたらして雨露をしのぐようになっていて、
正面の布は上がっていましたが、側面の布は下ろしてありました。
隣の土地はビルの建築中らしくて、基礎工事の真っ最中です。


写真で体半分だけ写っているチャドル姿のおねえさんは、この店の従業員です。
12年前は働いている女性を見かける機会がほとんどなかったのですが、モルディブでも女性の社会進出が進んでいるようです。

その彼女が持ってきてくれたプレートです。

手前右の四角いのがケーキ、というかすごく甘い菓子パン。
手前正面がバジャ、左がソーセージ・ペストリー。
奥がフィッシュ・ボールです。

ケーキ以外は暖めてありました。



電話局に行きテレホンカードを購入、シーガル・カフェへ
約束の15:30までまだ少し時間があったのですが、腹ごしらえもしたし、ここに居続けるのも飽きてきたので、いったん店を出ることにしました。
待ち合わせの場所がシーガル・カフェだったかファンタジーだったかわからなくなってしまったので、もう一度希与子ちゃんに電話をすることにしました。
チャンダニー・マグ沿いのテニスコートの前に公衆電話があるのですが、全部テレホン・カード専用だったので、テレホン・カードを手に入れなければなりません。

すぐ裏手のおしゃれな建物が電話局なので、そこでRf50のテレホン・カードを買いました。
携帯やスマート・フォンをディスプレイしているおしゃれな雰囲気で、窓口のお姉さん達はお揃いのチャドル姿でした。

早速、さっきの公衆電話から希与子ちゃんの携帯に電話すると、もうシーガル・カフェ(地図緑丸14)に来ているとのこと。



実は、公衆電話はシーガル・カフェの向かいにあるのです。
携帯への電話代がいくらなのか知りませんが、固定電話宛てなら1分0.25Rfぐらいだと思うので、たった1本の電話のために、Rf50も無駄遣いしてしまいました。
まあ、次に来た時にも使えるからいいか…

シーガル・カフェは、チャンダニ・マグファレデー・マグが交差する角にあり、外国人にもモルディブ人にも人気のある欧風カフェです。

壁に囲まれていて中から外は見えませんが、敷地の半分を占める中庭に木が繁り、オープンスペースにテーブルが並ぶリゾートっぽいお洒落な雰囲気です。
入り口を入ると大きなショーケースがあり、アイスクリームやケーキ、オープンサンドなどの軽食が並んでいます。
観光客の多くは、アイスクリームやシャーベットを買って、対面にあるカウンターで食べています。
奥のテーブル席に座れば、サラダやハンバーガー、フレッシュ・ジュースや紅茶などもオーダーできます。
値段は高めで、日本と同じくらいの価格です。

希与子ちゃんは、次女のジョジョ(ジョアンナ)と奥のテーブル席にいました。旦那さまのショーンと長女のシェリー(シェリル)は、フルマーレの自宅でお留守番だそうです。

希与子ちゃんとは、冬に日本で会って以来、5ヶ月振りの再会でした。
その前に会ったのはもう何年も前のことです。
以前も書きましたが、わたしと希与子ちゃんは同じ時期に同じリゾートで働いていました。
都内のダイビング・ショップからの派遣の形をとっていたので、2人とも日本に戻らなければいけなかったのですが、彼女は都内のショップを辞めてモルディブに残り、その後オルカというサファリ・ボートの運営を始め、現在はブルー・シャーク2号とソレイユ号を就航するBlue K Safariを運営しています。

去年(2006)11月にブルー・シャーク2号に乗ったのですが、希与子ちゃんは出産のため実家に一時帰国した直後だったので擦れ違いで会えず、年が明けてから赤ちゃんを見に行ったのでした。

16:20まで1時間あまり、近況報告を交換したり、最近のマーレの政治情勢を教えてもらいました。

当時一緒に働いていたモルディブ人のSendiは、今はモルディブで唯一人のPADI コース・ディレクターになっているそうです。
声が聞きたいと言ったら、その場で希与子ちゃんが携帯電話で連絡を取ってくれたのですが、
Sendiは今IDCでサン・アイランドにいるとのこと。
今朝2時間近くもジェティで飛行艇を待っていたリゾートじゃないですか!
去年の希与子ちゃんに続いてのニアミスでした。

そんな中、昨晩マンティリに遊びに来たサンセット・クイーンのゲストが店に入ってきました。
サンセット・クイーンは今朝マーミギリから一直線にマーレに向かい、午後イチに着いたそうです。
彼らのひとり、Hさんはヘビー・リピーターで希与子ちゃんとも面識がありました。
たまたまNo.1ジェティ(大統領専用の屋根付き桟橋)前でばったり会った二人は、それぞれわたしたちを知っていることに気づいてびっくりしたそうです。
サンセット・クイーンのゲストは、夕方までマーレ観光を楽しみ、母船に戻って夕食をとってからフルレ空港に向かうと言っていました。

STOトレード・センターで買い物、みやげ物屋街をひやかす
しばらくすると、希与子ちゃんが夕飯の買い物があるというので、一緒にシーガル・カフェをでました。

まずは、一番近いファンタジー(スーパー・マーケット)(地図青丸2)へ向かいます。
希与子ちゃんの話では、STOトレードセンター(地図青丸8)内のスーパーの方が品揃えはいいけれど、野菜や米などはこちらの方が安いとか。
確かに観光客然とした人より、チャドルをつけた地元のおばさんで賑わっています。
ちなみに、レタス1個Rf100、日本米1kgの袋もRf100です。
どちらも約960円ですから、生野菜がいかに高いかわかります。
魚以外は全て輸入品、特に生鮮品は空輸なので、とてつもなく高くなります。

次に、そこから少し戻ったところにある、最近できたというベーカリーに入りました。
しゃれた造りで、ケーキも生クリームを使った本格的なものが並んでいます。
でも、高い!1個Rf25からRf35します。
マーレで一番高級なベーカリー・ショップで、フランスパンがとてもおいしいそうです。

パンを買ったあと、ちょっと歩いてSTOトレードセンターの1階にあるスーパー・マーケットで買い物をしました。
日用品がひととおり揃っているマーレで一番大きなスーパーで、日本では見かけない食品もあり、ちょっとしたおみやげを見つけるのには最適な場所です。

ここなら、空港でRf20するカレー粉がRf5です。Rf10の大きい袋も売っています。
めちゃくちゃ辛いチリ・パウダーも同じ価格です。
200円するか50円で済むかのたった150円の違いですが、まとめ買いする時の差額はでかいと思いませんか?

今回わたしたちは、ネスレのマーブル模様のチョコレート・クリームの瓶詰めをいくつか買いました。
この手のものはピーナツ・バターとの組み合わせが多いんですが、
チョコレートとホワイト・クリームの組み合わせが気に入りました。
ちなみに、値段は1瓶Rf24(約230円)です。

17:00のフェリーでフルマーレに帰りたいという希与子ちゃんと、16:40にSTOトレードセンターを出たところで分かれました。
希与子ちゃんは、赤ちゃんを抱っこして米や野菜の袋を抱えていたので、タクシーをつかまえると颯爽と去っていきました。

ホテルのチェック・アウトまであと3時間あまり。
今回は野菜市場での買い物はパスすることにしました。
前回はブルー・シャーク2のクルー達へのお礼にフォ(丸い木の実。モルディブ人はこれを専用のナイフで薄く削って食べる。口中清涼剤みたいなものと言えばいいのかな?)を買いましたが、今回はこのあとマンティリのスタッフに会うこともないし…

アケちゃん(嫁)の会社の友達へのおみやげをまだ決めていなかったので、みやげ物屋をひやかすことにしました。
いったん、港(インナー・ハーバー)の方に向かいます。

No.1ジェティの目の前にある公園(ジュムフーリー・メイダーン)から島の中心に向けて伸びる道(チャンダニー・マグ)の、最初の信号までの100m足らずに観光客向けのスーブニール・ショップが軒を並べています。

この一角だけは、昔と変わらず長屋のような2階建てがすき間なく並んでいます。

相手が観光客と見ると客引きが声をかけてくるのは、この一角とフィッシュ・マーケット(魚市場)の裏手あたりだけです。
案内した客が使った金額に応じて、彼らはコミッションを得ています。
だから、店まで客を連れて行くと店員に引き継いで、いつの間にか姿を消してしまいます。
何も買わずに出てきても、店員の方も嫌な顔をするわけでもなく、店から出れば別の客引きが別の店に案内してくれます。
しつこいと思えば手を振って断ればいいし、東南アジアの某国の物売りのような悪質さはありません。

客引きがいる店は、たいてい品物に値札がついていません。個別の価格も教えてくれません。
全部でいくらになるかグロスで価格交渉です。

わたしたちは、いちばん港寄りの店から順番にひやかしていくことにしました。

何軒目かの店で、マンティリに置いてあったのと同じ Dive Maldives (Atoll Editions)第3版を見つけたので買い直すことにして、アケちゃんのおみやげもこの店で見繕うことにしました。

結局、魚のマグネット6個を買うことにして、合わせてUS$68(Rf870)と言われ、値引き交渉開始です。

ブックショップで買ったとき、本はRf325(US$25.5)でしたから、逆算すると冷蔵庫に貼るような小さなマグネット1個が900円弱という計算になります。
日本で買ってもそんなにしないでしょ、高くてもせいぜい300円ってとこじゃないの?
で、マグネットはせいぜい1個US$2(Rf26)と踏んで、6個でUS$12(Rf156)と見積もり。
本と合わせてUS$37.5(Rf481)を購入目標金額に決めました。

買い物をするときは、円、ドル、ルフィア換算のために、電卓が必須です。

まずは、$25から開始です。
相手はとんでもないといった表情で、$60と答えてきました。
こちらは、$28に妥協します。さらに、ブックショップで同じ本がUS$25だったと言いました。
あとで「しまった」と思ったのですが、こちらが本の正価を知っているという切り札を早い段階で切ってしまったので、このあとの攻防で守勢に立たされてしまいました。

最終的にUS$41で決着し、Rf523のところをRf520にしてもらいました。
言い値の6掛けということになります。
駆け引きはおもしろかったけど、こちらの目標額にあと400円ばかり届かなかったのが残念です。

つづく

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