

米人たちは歓声を上げて喜んでいます。
最近、ハンバーガーはモルのリゾートでも珍しいものじゃなくなったようですが、わたしたちは初体験。
前回のサファリではお目にかかれなかったので、食事のグレードの差をちょっと感じました。



カレーは毎食出てきます(朝食を除く)。
食事の準備をしているときのギャレーを見てると、カレーは大きな寸胴でかなりの量を作っていたので、
多分スタッフの食事も兼ねているんでしょう。

- ガーリックと玉ねぎのみじん切りをよーく炒める。
- カレー・パウダー、香辛料(クミン、ターメリック、あとはその時に応じてレモン・グラスやクローブなど)を適当に足す。
- 魚(または肉)を投入して色がつくまで炒める。
- 水とココナツ・ミルクをドバっと入れてしばらく放置。(たぶん、外国人向けに水を足してるんだと思う)
- 煮立ったら、トマト・ペーストを加える。
- 時々かき混ぜる。
- 塩で味を整える。以上
マーレのスーパーやローカル・アイランドの食料品店だと、もっと安く買えます。
地元価格だと200gでRf18(¥180)です。これで、4、50杯分あります。
メニュー
マッシュルームとセロリのクリームスープ、キャベツとニンジンのコールスロー、レタスのドレッシング和え、フレンチフライ、ハンバーガー、フィッシュ・カレー、ライス、バニラアイス
3本目(#9):フォッテヨ(フェリドゥ)

しばらくすると、フィノール(ヤシの木が全くないか、少しだけ生えている比較的小さな島)が見えてきます。
これがフォッテヨです。人が住んでいる島です。
手前のカンドゥ(チャネル)に入り、フォッテヨのリーフに船を止め、途中で追い越したドーニの到着を待ちます。
14:00少し前にみんなが揃ったので、ブリーフィングが始まりました。
この頃になると、ブリーフィングはポイント・マップを書いて説明するだけなので、10分もかかりません。
この時、ナイト・ダイブをするかどうかのリクエストを取ったところ、米人4人はすかさず手を挙げていました。
わたしとアケちゃんは、アルコホール・スペシャルティ(?)認定ダイバーなので、日没後はビールを選択します。

チャネルを横切るようにリーフを右に見て東へドリフトします。
チャネルとはいっても15mほどの深さしかありません。
そこからドロップ・オフになり、-24m以深にいくつものケーブが層をつくっています。
中には、くぐり抜けられるものや、かなり奥が深いものもあり、
おおきなクエがいたり、トガリエビスが逆立ちしながら泳いでいます。

見所は-24m以深なので、今日3本目とは言え、深めのダイビングになりました。
アケちゃん以外は、皆カメラやビデオを持っているので、ここでもバディ単位でかなりバラけます。

チャネルの西側コーナーで、ギンガメアジの群れに遭遇しました。
<ログ>En:14:18、Ex:15:10。Max D.29.8m、透明度15m、風向:南西、水温:30℃、カレント:穏、SW→NE。
おやつ、DVD鑑賞、日没

具はツナでした。
かなり辛めの味付けで、モルの典型的な軽食バジヤ(インドのサモサに似た、小麦粉をこねて伸ばした皮で芋とツナの具を包んだ三角形の揚げ物。)に味がそっくりです。
ココナツ・ジュースとバナナもあります。
ナイト・ダイブは18:00からの予定なので、まだ2時間以上暇があります。
わたしはログと日記をつけるために、母船に置いてある「楽園モルディブ」や「Dive Maldives
米人たちは暇を持て余しているのか、棚に並んでいる映画のDVDを見ようと言い出しました。
ところが、備え付けのAVシステムの接続が間違っているらしく、音は出るのに絵が出ません。
あれこれつまみをいじっても直らないので、みんなあきらめて他の事をやり始めたのに、
メガネのジョンだけ、一人であちこちいじり回しているうちに直してしまいました。
iPodやノートPC、モバイル端末などをごっそり持ち込んで来ているだけあります。
日本未公開の米アクション映画は、中国語字幕付きでした。

みんなが出かけてしまうと、やることがなくなってしまいます。
ビールを飲みながら夕焼けを眺めていると、ディンギーが大きなかじきを積んで帰ってきました。
いつの間にか釣りに出ていたようです。
なたのような包丁で、みるみるうちに解体していきます。
夕食。この刺身、何て魚?
食卓にカジキの刺身が並びました。
米人も、スシを食べ慣れてるのか、刺身に抵抗はないようです。
「このSASHIMIの魚は何だ?」
という何気ない質問が、大議論になってしまいました。
わたしたち2人以外はカジキの姿を見ていなかったので、
最初、米人たちは、これはWahoo(カマスサワラ)だろう、と言い合っています。
サワラは白身だから、こんなマグロの赤身みたいな色のわけないのに…
(日本に帰ってから調べたのですが、アメリカではゲーム・フィッシングで人気がすごく高い魚らしく、
きっと彼らにも馴染みがあったのでしょう。)
わたしが、Marine(カジキ)だ、と言っても最初は信じてもらえず、
インド洋にはカジキはいないだろう、とか、
きっとYellowfin Tuna(キハダマグロ)だ、いやBluefin Tuna(ミナミマグロ)に違いない、と言い始めます。

"It must be a Sailfish!(これは、バショウカジキだ)”
と言い張ります。
普段スーパーマーケットで魚を見慣れている我々と、肉食文化の彼らとの違いを感じさせられました。
ていうか、会話を聞いていて薄々感じてはいたんですが、
米人って自分のことを喋るばかりで、会話のキャッチボールにならないことが時々あります。
時々、自慢大会みたいに聞こえてくることがあるんですよね。
メニュー
スパゲティ・ペペロンチーノ、タンドリー・チキン、チャーハン、ニンジンのグラッセ、レタス、カジキの刺身、魚の甘酢あんかけ、パイナップル、白ワイン。(夕食の写真撮り忘れました。画像ありません)
夕食後。日本人が途中乗船?
アキバ系&ジンベエ・フリークのメガネのジョンが、ガラパゴスで撮ったというジンベエザメの画像をiPodで見せてくれました(というか、話の流れで見せてもらわないわけにいかなくなった)。
20枚以上あって、これが、かなり上手でキレイ。うーむ、侮りがたし、建築家。
Mujeyの携帯が鳴り、しばらく話してから切ると、少しだけ不機嫌な口調で
「予定が変更になった。明日の午前中に南マーレに戻って日本人を2人ピックアップする」
と言い出しました。
「女性か?若いのか?2人だけか?」
と、みんな色めきたって、口々にMujeyに質問します。Mujeyは、
「細かいことは何も聞かされていない。スケジュールを変更して、明日の朝もう一度フォッテヨで潜って、南マーレのリゾートで2人をピックアップしてからアリ環礁に向かう。」
と答えます。
すかさず、メガネのジョンが、
「明日はいよいよジンベエ・ウォッチングができるのか?」
と突っ込むので、Mujeyは、
「日程はたっぷり残っているから、心配しなくても大丈夫。明日の夕方にアリ南端に行くから、明後日は、見つかるまでジンベエ・サーチをする予定だ。
皆が望めば、見たかどうかに関係なく、もう1日同じポイントでジンベエ・サーチしても構わない」
と答えます。さらに、
「この船は、みんながチャーターしているのだから、ダイビングに関する要望だけでなく、ローカル・アイランドへの訪問から船での生活全般に至るまで、みんなの意見や希望は最大限かなえたい。だから、何でも言って欲しい。」
と言っていました。
でも、メガネのジョンは、明日もおあずけになったことに落胆しているようでした。
若い女性が加わって、明日から少しは華やいでくれるのでしょうか?
と楽しみにしながら、21:30に就寝しました。
5/2につづく