2007/05/02

5/2_2 ローカル・アイランド上陸、夕食、Mujeyのガールフレンドの話

ガイディングにコンプレイン、でも円満解決
ダイビングを終え、ドーニにエキジットすると、ゲスト達がアゲインスト・カレントについてコンプレインしました。
確かに、前に進めないほどではなかったものの最初から最後までアゲインストだったので、
ちょっとしんどかったのは事実でした。

Mujeyはモル人には珍しく、非を認め、素直に謝っています。
以前モルに滞在していた時、モル人からお詫びや感謝の言葉を聞いたことがなかったし、
イスラム文化の影響を受けたモルディブではそういうものだ、と聞いてもいたので、
これにはビックリしました。

米人たちも、I'm sorryの言葉にそれ以上は強く言わず、普段どおりの陽気なアメリカンに戻ります。
このあたりの気持ちの切り替えも、いかにもアメリカンだな、とそれぞれの文化に感心させられた一幕でした。

母船に戻ると、Mujeyはもう一度みんなに謝っていました。
このあと、目の前のグーライドゥに遊びに行き、ナイト・ダイビングをしてから夕食です。

ローカル・アイランド(グーライドゥ)訪問
16:30集合だったのに、シャワーを浴び、髪を整えこざっぱりした格好でみんなが揃ったのは15分も前でした。
みんなウキウキしているのが、手に取るようにわかります。

小さなディンギーに、ゲスト7人ほか総勢9名が乗り込みました。
ジェティは津波で一部壊され、補修はしてあるものの、足場がイマイチです。
隣にちょっと立派なのを建設中で、まもなくでき上がるということでした。

ローカル・アイランドは、どこも似たような家並みです。
ジェティの前から島の反対側まで一直線の道が通り、
両側に土産物屋が並んでいます。
(右の画像は住宅街です。改装ラッシュのようです)

モルディブには、漁業とわずかな農業以外、産業らしい産業がないので、
お土産もごく一部を除き、ほとんどが輸入品のようです。
パレオ、Tシャツ、アクセサリーや木彫りなどがメインで、あとは紅茶ぐらいでしょうか?

値段も、観光客向けの店は交渉次第です。

わたしたち以外にも、近所のリゾートからエクスカーションに来ている団体が何組かいました。
日本人はいませんでしたが、ヨーロッパ女性の中には
タンクトップにショートパンツ姿の女性もいたりして、
ちょっと眉をひそめさせられます。
ムスリムの国ですから、女性の肌の露出は最低限にして欲しいものです。

わたしとアケちゃん(嫁)は、土産物屋を何軒か冷やかしたあと、
食料品店でコーラとスナックだけ購入しました。

コーラ1本(500ml)と、辛いスナック2袋で、値切らずにRf25(¥240)でした。
日本だと、¥350ぐらいの買い物でしょうか?

路地を一歩入ると民家が立ち並ぶ住宅街です。
モスクや仕立て屋、雑貨屋、カフェ(というか軽食堂)が点在しています。

道の真ん中に椅子を持ち出して、女性たちが井戸端会議をしていました。

17年前、民家の壁や塀はマーレでもサンゴを粘土で固めたものでしたが、歩き回ってみると、今はほとんどがブロックです。
空き地のような一角にブロックを作る作業場があり、できたブロックを天日干ししていました。

やっと見つけた、サンゴでできた昔ながらの壁です。(画像左)

家々には、黒い大きなタンクが据え付けてあり、雨どいから水を溜めるようになっています。(画像右)

前にも書きましたが、グーライドゥは古い歴史を持った島です。
が、歩いていても、そんな歴史を感じる遺跡を見つけることはできませんでした。

どの家の玄関先にも空き地にも、網で組んだベンチが必ずあります。
暇があると、みんなここで涼んでいます。

ジェティの前には、しゃれたオープン・カフェと小学校に挟まれる形で、
アトール管理局の建物があり、国旗がはためいています。
小学校の奥にゲスト・ハウスがあり、広い庭と墓地が一続きになっていました。

すれ違った男性に声をかけてみたら、バングラディシュ人でした。

1時間たったのでジェティに戻ると、他の人達はすでに買い物を終え、暇を持て余してたむろしています。
しばらく待っているとディンギーが迎えに来ましたが、風が出てきたせいで波が立ち、
帰りはみんなびしょ濡れになってしまいました。

母船に戻ると、米人4人はすぐにナイト・ダイビングの準備に入ります。

夕食。隠れてアルコールを持ち込んだロシア人。Mujeyのガールフレンド

17:30からナイト・ダイビングのブリーフィングです。
英人とわたしたちは、ビールを片手に後ろで聞かせてもらいました。

ポイントはビバギリ。聞いたことがありません。
たぶん、サンデューン(マンタポイント)のことじゃないかと思います。
ナイトなので、最大深度も15~18mで、ボトム・タイムも45分です。

19:15過ぎに帰ってきた彼らは上機嫌でした。グッド・ダイビングだったようです。

夕食は19:40スタート。待ちくたびれて、おなかがペコペコです。

メニュー
ブロッコリー、キャベツのドレッシング和え、ビーフシチュー、ライス、ポテト(ガーリック風味)、魚のバーベキュー、プディング(ドライ・フルーツ入り)、赤ワイン

デザートのパン・プディングは甘過ぎました。頭が痛くなるほどです。
それ以外は、とても美味でした。




食事中、英人が部屋が狭いね、と何気なくこぼしたら、
トム・ハンクス似のマイケルに
「そりゃあ、リゾートのだだっ広いベッド・ルームに比べたら、クルージング用のキャビンはみんな狭いよ」
と返されてしまいました。
オルベリに泊まったことはないけれど、へたすれば、マンティリのダイニングより広いんじゃないでしょうか。



今回、マンティリで飲めるビールはバドワイザーとタイガーで、
たまたまハイネケンを切らしていたようですが、
マイケルがハイネケンが欲しいと駄々をこねたのを機に、アルコールの話題になりました。

するとMujeyが、今年はじめに来たロシア人ゲストの話を始めました。

モルディブは、アルコールの持ち込みが厳しく制限されているのにも関わらず、ある方法でウオッカを6リットルも持ち込んだ猛者がいたというのです。


ここで紹介するわけにいきませんが、そこまでして・・・というか、
半分ジョークでやったとしか思えない方法です。

そのロシア人達は、明け方近くまで飲み続け、2時間足らずしか睡眠をとらず、朝のダイビングに出かけたとか。
いくら体質が違うとはいえ、減圧症が怖くないんでしょうか?

話は、Mujeyはどこで英語を覚えたのか?に移り、Mujeyのガールフレンドがアメリカ人だったことが判明しました。
シカゴにいる彼女に毎日2回(!)電話しているとか。
電話代が大変だね、と誰かが言うと、
メガネのジョンが、インターネット経由で通話できるスカイプなら通話料も基本料も無料だと教えます。
さすが、アキバ系。

夕食後、後部デッキでタバコを吸っていたらMujeyが来たので、翌朝のポイントをリクエストしました。
グーライドゥ・コーナーに潜りたいと頼んだら、カレント次第だが行ってみよう、という返事。

明日が楽しみです。
満月がきれいでした。明日も晴れそうです。

5/3につづく

5/2_1 フォッテヨ、朝食、南マーレに戻る、昼食、メドゥファル

おめざはコーンフレーク
起床は5:00でした。30分ずつ遅くなっています。
いつものように、後部デッキに出てみると、ディンギーがありません。
また、釣りに出ているんでしょうか?

1本目(#10):フォッテヨ(フェリドゥ)
集合は、いつもどおり6:30ですが、昨日と同じポイントなのでブリーフィングはなし。すぐ、ドーニに乗り換えます。

モルディブでも屈指のポイントとして有名ですが、早朝に潜るとハンマーヘッド・シャークに遭遇することがあるのも、このポイントが人気の理由です。

昨日とほぼ同じルートをたどり、チャネル西側のディガルー・ファルのコーナー外側から、東のフォッテヨ・ファルへドリフトしました。



後半のルートは昨日とは違い、フォッテヨ・ファルのリーフ沿いにチャネルに入っていきました。






昨日の夕方は、ケーブの方ばかりに気を取られていましたが、朝は透明度もよく、中層の方にも目を配っていると、イソマグロやマダラトビエイ、ロウニンアジ、イソマグロが次から次へと通り過ぎて行きます。
やっぱり夕方よりも早朝のほうがかなり魚影が濃いですね。

<ログ>En:6:45、Ex:7:38。Max D.28.4m、透明度15~18m、風向:南西、水温:30℃、カレント:穏、SW→NE、満月


朝食
ダイビングを終え、母船に戻ると、船尾のバケツにキハダマグロが7尾入れてありました。
聞いたら、やっぱり今朝早く釣れたそうです。

ドーニは、わたしたちを降ろすと、すぐに南マーレに向けて母船を離れていきました。
わたしたちは7:00過ぎからゆっくり朝食をとりますが、それでも15分もあれば食べ終えてしまいます。

朝食が終わるのを待っていたかのように、母船もドーニを追って移動を始めます。

メニュー
マンゴー・ジューストースト、ライ麦パン、スクランブル・エッグ、ソーセージ、パパイヤ、マンゴー。

南マーレに戻り、オルベリへ。乗ってきたのは…。そしてランチ
午前中いっぱいかけて、船は南マーレ・アトール(環礁)に戻ります。
風も穏やかで波も静かなので、船はリーフからかなり離れた外洋を一直線に、最短距離をとっています。











天気もよかったので、アッパーデッキに上がって甲羅干しすることにしました。
途中、日陰に入って本を読んだり、まったり過ごしていると遠くに南マーレが見えてきました。
それにしても、4時間何もすることがないのは、けっこう退屈です。
語学力がもう少しあれば、ダイニングで米人たちと会話を楽しむのですが・・・
上にいるのにも飽きてきたので、いったんダイニングに戻ってみたのですが、
昼食の支度の匂いで酔いそうになったので、再びアッパー・デッキに戻りました。










12:00過ぎに母船はオルベリのジェティの前に停泊し、Mujeyがディンギーでゲストを迎えに行きます。
戻ってきたディンギーに乗っていたのは、白人男性。
日本人じゃないじゃん、と、わたしとアケちゃん(嫁)はがっかり。
米人4人も、女性じゃないぞ、と口をとがらせています。











そんなこちらの事情を知らせるわけにもいかず、みんなで新客を笑顔と握手で迎えました。

彼のチェック・イン(とひととおりの説明)が終わるのを待ってランチです。
オルベリから乗ってきた人は、米人ではなく英人だそうです。
名前と職業も聞いたんですけど、忘れてしまいました。

メニュー
ビーフ・コンソメ、ペンネ・トマトソース、ポテト(サフラン風味)、刺身(キハダ)、サワラのフリッター、キャベツのドレッシング和え、きゅうりのドレッシング和え、チョコレート・アイスクリーム

2本目(#11):メドゥファル(南マーレ)
13:30からブリーフィングがスタート。
英人のチェック・ダイブも、器材のセッティングの様子をMujeyがさりげなく観察する程度でした。

昨年11月にここで潜ったときは、人懐こいナポレオンに指をかじられた人がいたのですが、今回は透明度が悪く、マクロに徹しざるを得ませんでした。

しかも、予想とは逆にチャネルに入ってくるカレントだったので、完全にアゲインストになり、リーフに張り付くようにして泳がざるを得ず、ナポレオンにもホワイト・チップにも会えませんでした。

<ログ>En:13:55、Ex:14:52。Max.D:20.1m、透明度:12m、風向:西南西、水温:30℃、カレント:中、Out→In、一部ダウン・カレントあり









つづく