2007/05/04

5/4_2 ついにジンベエ遭遇、おやつ、ホリ・ギリ、夕食

ついにジンベエ遭遇、3頭見た!
ミギリ・ゴーニを潜り終えたあと、母船に戻らずそのままジンベエザメを探します。
サン・アイランドとホリデイ・アイランドの外洋側を、母船とドーニはリーフに沿ってゆっくり移動します。
14:30から探し始めて30分ほど経ったとき、ドーニの屋根にいたクルーが大声で方向を指示しました。
同時にドーニのスピードが上がります。
Mujeyが大声でマスクとフィンを装着するよう指示したかと思ったら、
みんなの準備が整うのもそこそこに、ついてきてと声をかけるなり水面に飛び出していきました。

どっちにジンベエザメがいるのか把握できないまま、とりあえずMujeyが泳いでいく方向を目指します。
透明度は12m前後、水面に顔を上げて確かめないと、先を泳いでいるMujeyの姿は見えません。
7、80mも泳いだ頃、前方を左から右に泳いでいくMujeyと米人が目に入りました。

目を凝らすと、その向こうにジンベエザメが見えてきます。
追いかけている米人の身長と比べると、体長は6.5mから7mくらいでしょうか。

動きはゆったりしているのですが、かなり必死に追いかけないとついていけません。
そのまま振り切られてしまいました。




水面で呼吸を整えていると、ドーニ・クルーが大きな声を出しながら一点を指差しています。
別の1頭を見つけたようです。

そちらへ泳いでいくと、真っ直ぐ泳いでくるジンベエザメが目に入りました。
よける気配もなく、コバンザメを従え、私に向かって正面から突っ込んできます。
カメラを構えシャッターを切り、慌てて脇へよけましたが、フィンがジンベエザメの頭に触れてしまいました。


そのまま並行して泳ぎ、何度かシャッターを切りました。
1頭目より動きがゆっくりなので、並走して泳ぐのもそれほど苦になりません。

サメの下に潜り込んで下から見上げると生殖器が出ていないので、メスのようです。
メガネのジョンのレクチャーが役に立ちました。

そのジンベエザメはリーフ・レッジまで斜めに進むと、そのまま深場へ姿を消していきました。

姿が見えなくなったので、みんな三々五々ドーニに戻ってきます。
全員を拾い終え、ドーニはマーミギリに向け移動を始めました。
10分程たったとき、斜め後方に別の1頭がいるのをMujeyとわたしが同時に見つけました。

すぐにUターンし、充分近づいてからエントリーします。
3頭目は前の2頭と比べると、やや小ぶりです。
泳ぎもさらにゆっくりで、かなり長い時間並走することができました。

ドーニに最後に戻ってきたアケちゃん(嫁)とMujeyとマイケルの3人は、ジンベエザメが体をひねってお腹を上に向けたあと、ヘッドファーストで垂直に潜っていくのを見たそうです。




おやつ
16:00前に、マーミギリ・カンドゥの入り口あたりで待っていた母船に乗り移りました。
部屋でシャワーを浴び、おやつを食べていると母船がゆっくり移動しています。
この日のおやつは、カレー粉にまぶしたツナを揚げたものとクラッカーです。
母船はマーミギリの堤防の中に入ると投錨しました。今夜はここに停泊するようです。




マーミギリでは飛行場を建設中だそうで、リーフの堤防工事と滑走路の埋立工事が同時に進んでいます。
ジェティのすぐ前にグランドがあり、子供たちがサッカーをしていました。






4本目(#18):ホリ・ギリ(アリ環礁)
もう1本潜ろうということになり、17:20からブリーフィングが始まりました。
次に潜るポイントは、ホリデイ・アイランドの内側のリーフです。

リーフの角からエントリーし、リーフを右に見ながら東へ向けてコースをとります。
コーナー付近は魚影が濃く、クマザサハナムロ、イエローバック・フュージラー、ハナダイ、スズメダイなどが、これでもかと群れていました。
それほど大きな群れではありませんでしたが、バラクーダにも2回出会いました。
水深6mあたりのリーフはサンゴが豊富で、久々に大きなテーブルサンゴを見ることができました。
日の入りをはさんでのダイビングだったので、後半15分はナイト・ダイビングになるトワイライト・ダイブになりました。



安全停止をしているときにゆっくり沖に流されたので、表層では引き潮の影響があったようですが、レッジにいるときには気づかない程度の流れでした。

<ログ>En:17:42、Ex:18:23。Max D.17.5m、透明度:12m、風向:南西、水温:30℃、カレント:穏



夕食、魚の丸焼きがでてきた
ナイト・ダイビングよりは早くエキジットできたので、いつもより早く19:05にはディナーが始まりました。

丸ごとオーブンで焼いた魚が見事です。
白身がしまっていて、ガーリック・バターの風味もよく、すごく美味しかったのに他の人達はあまり手をつけません。

意外にもジンベエザメの話題は出ず、DEMAショー(アメリカで行われるダイビングの見本市)や、レンズに残圧が表示される最新式のマスクなど、器材に関する話で盛り上がりました。

メニュー
ガーリック風味のハタ(たぶん)のオーブン焼き、ビーフと野菜の甘酢炒め、フィッシュ・カレー、ライス、レタスのドレッシング和え、カリフラワー、ジャーマンポテト、赤ワイン、チョコレートケーキ











20:00過ぎ、水平線に稲光が見えました。風が少し冷たくなっています。今夜は天気が崩れそうです。
と思いつつ、21:00には、寝ついてしまいました。

5/5につづく

5/4_1 ファイブ・ロック、朝食、ディッドゥ・アウトリーフ、昼食、ミギリ・ゴーニ

起床、おめざ
目が覚めたのは5:00、まだまだ真っ暗です。
ダイニングのソファには、ゆうべおしゃれして出かけていったスタッフが3人、そのままの衣装で寝ていました。
彼らを起こさないよう、足音を忍ばせて後部デッキへ出ます。

ぶら下がっているバナナが、だいぶ減っています。
わたしたちはそれほど食べていないので、スタッフ達が食べているのでしょう。

6:00きっかりにおめざの準備が整います。今朝はコーン・フレークでした。
メガネのジョンが、ジンベエザメはいつ見られるのか、と何度目かの質問をMujeyに投げています。

1本目(#15):ファイブ・ロック(ダンゲッティ・ティラ)(南アリ環礁)
ダンゲッティから南に長く伸びるリーフが途切れるところが、ディグラシュ・カンドゥというチャネルです。
この幅広いチャネルには、いくつかのティラ(深めの隠れ根)が点在しています。

その中で最も北寄りに位置するのがファイブ・ロック(またの名をダンゲッティ・ティラ)です。
-50mほどの海底から立ち上がる楕円形のティラで、その名の通り5つの根が立ち上がっていて、トップは-12m、直径は約100mあります。
北側には大きなケーブもあり、地形的に非常に面白いポイントです。
ウミウチワ、ムチヤギ、ソフトコーラルが豊富で、魚影も濃いので、潜っていて飽きません。

50mほど離れた北側には、もうひとつ大きなティラがあります。
流れが穏やかなら、大きいティラから移動してくるルートをとるのが一般的ですが、
流れが早いときは、ピンポイントで潜降してティラの周囲を一周したり、根の間を縫うようにします。

この日は、ティラの南東でエントリーします。
カレントに乗りながら速い速度で潜降していき、姿を現してきたティラに取り付きました。
まず、東からレッジを左に見ながら北にまわり、ケーブに入ります。
ケーブ沿いに西側まで行ってから、流れを避けて細い水路にはいってティラを横切り、今度はレッジを右に見ながら南側を半周してケーブに戻りました。

後半、浅場に行くためにティラの上にあがった時には、岩に指を引っ掛けて吹き流し状態になるほどのカレントでした。
みんなでゆっくり下流に向けて移動し、最後は全員一緒に浮上しました。
浮上中、足元に隣のティラが見えてきて、その上を通過する形で中層をドリフトし、安全停止のあと水面に浮上しました。

朝、母船から出かける時はダンゲッティから20分かけてポイントまで移動してきましたが、
エキジットを終えると、近くまで母船が迎えに来ていました。

朝食が済む頃にはアウトリーフに出てジンベエザメの出没エリアに入るよ、と言われました。
いつでも水に飛び込めるように、マスク・フィン・スノーケルを持って母船に戻ります。

<ログ>En:7:12、Ex:7:54。Max D:26.2m、透明度12~15m、風向:南西、水温:28℃、カレント:速、SE→NW。

朝食
1本目のドーニでの移動が長かったので、いつもより少し遅い8:15から朝食がスタートしました。

朝食中に母船が移動を始め、食事が済む頃にはアウトリーフに出ました。
アリ・アトール南東に横たわる長いリーフの外側を、母船はドーニを従えながら環礁南端に向けてゆっくり進んで行きます。
ホワイトサンズ・リゾートを裏側(?)から眺めました。

Mujeyともう一人のクルーが、アッパーデッキで目を凝らしてジンベエザメを探しています。

メニュー
パイナップル・ジュース、目玉焼き、ソーセージ、トースト、りんご、ピーチ缶、すいか

2本目(#16):ディッドゥ・アウトリーフ(ジンベエ・サーチ)(南アリ環礁)
ジンベエザメに遭遇できないまま、10:00に母船はアリヤドゥという島のかげに停泊しました。
この島は、アリ南端のチャネルの真ん中にあります。
この島の両脇には曲線を描いて長く伸びるリーフが続き、それぞれのリーフに島が点在し、リゾートがいくつか集中しています。

アリヤドゥ・カンドゥを挟んだ東側のリーフには、クダドゥディッドゥがあり、その先にホワイト・サンズ(ディッドゥ・フィノール)があります。
マーミギリ・カンドゥの西から弓状に伸びるリーフには、マーミギリに続き、ホリデイ・アイランド(ディッフシ)とサン・アイランド(ナラ・グーライドゥ)があります。

ダイビングは、ドーニでアリヤドゥ・カンドゥを渡ってディッドゥの外側でエントリー、南下してコーナーまで行くプランです。

待ちに待ったポイントということで、みんな興奮しています。

リーフ・レッジ沿いにジンベエを探しながらコーナーまでいく予定でしたが、
カレントがアゲインストだったのでコーナーまで辿り着けず、途中で浮上しました。

いろいろ見たような気もするのですが、ずっときょろきょろジンベエを探していたので、はっきりした記憶がありません。
残念ながら、ジンベエには会えませんでした。

<ログ>En:10:34、Ex:11:32。Max D.15.2m、透明度:10~15m、風向:南西(強)、水温:30℃、カレント:穏、W→E

昼食
少し早めの11:45には支度が整いました。
今日も、メニューはアメリカンです。
ホット・ドッグにはチキンと野菜(トマト、レタス、きゅうり)が挟んであり、サザンアイランド・ドレッシングがかかっていました。
お約束のように、フライド・ポテトがつきます。
もちろん、カレーも出てきました。



食べている最中の話題は、やはりジンベエに集中します。
Mujeyは、期待を持たせ過ぎて遭遇できなかったときが怖いのか、
「このエリアでは1年中見られるけれど、100%というわけじゃない。運が大きく左右する」と盛んに予防線を張っています。

メニュー
トマトときゅうりのドレッシング和え、コールスロー、ヌードル・スープ、カレー、ライス、ホットドッグ、ポテト・シューストリング、チョコレート・アイスクリーム

3本目(#17):ミギリ・ゴーニ(ジンベエ・サーチ)(南アリ環礁)
ここでのジンベエ・ウォッチングは、スクーバよりスノーケリングの方が遭遇できるチャンスが高いようです。
アリ・アトール南端の長いリーフに沿ってドーニやサファリボートでゆっくり移動しながら、
ジンベエザメの尾びれが水面に姿を現すのを探し、見つけたら泳いで近づく…という方法が一般的です。

昼食後も、船上から尾びれを探すものと勝手に思い込んでのんびり構えていたのですが、
食休みもそこそこに、12:30にブリーフィングが始まりました。

どうやらスノーケリングとスクーバの二股かけて、あらかじめドーニに乗り込んでいよう、ということのようです。
潜水パターンはさっきと同じね、とブリーフィングは1分足らずで終わり、マスク・フィン・スノーケルを抱えてドーニに乗り換えました。

マーミギリから、ホリデイ・アイランドサン・アイランド、その先のフェンフシまでの約4kmを、無線と携帯電話で母船と連絡を取り合いながら往復します。
その間、クルー達はそれぞれの船の屋根にのぼって、リーフのレッジあたりに目を凝らし続けます。

リゾートから来ているダイビング・ドーニや、スノーケリング・トリップのドーニも何艘か来ていました。
彼らもリーフ沿いをゆっくり往復しています。

13:30になり、2往復してマーミギリのアウト・リーフに戻ってきたとき、Mujeyがここで潜ると言い出したので、あわててウエットを着てタンクを背負います。

ほぼ東西に真っ直ぐなアウト・リーフで、穏やかなアウトカレントがありました。
レッジからやや離れた中層を、横一列に並んでレッジを左に見ながら西から東へ流していきます。


わたしのデジカメはバッテリーがすぐに上がってしまうので、ジンベエ遭遇に備えてほとんど電源をいれませんでした。


40分を過ぎた頃から無減圧限界が5分を切ったので、深度を浅めにとってリーフでのマクロ系探しに切り替えました。
左の画像は、Mujeyが、エビをみんなに見せているところです。


<ログ>En:13:35、Ex:14:30。透明度12m、風向:南西(強)、水温:29℃、カレント:穏、In→Out

つづく