2007/05/06

5/6_2 フルレへ、そしてマーレでホテルにチェックイン

まるで遊覧飛行みたいな35分間
モルディブには住んでいたこともあったし、その後何度も訪れているのに、飛行艇に乗るのはこれが初めてです。

雑誌でよく見る空の上から見た首飾りのような写真を撮りたかったのですが、なかなかうまくいきませんでした。

操縦室の扉は開けっ放しで、履いていたサンダルをぬいで裸足で操縦している操縦士が丸見えです。
後方の席は、乗客の荷物が満載されています。

アリ・アトールをあとに、飛行艇は北東に進路をとります。
南マーレ・アトールが眼前に広がり始めると、ゆっくり左旋回して環礁のほぼ真ん中を北に向かいました。

シートのポケットに航路図が挟まっていたので、写真を撮っておきました。
これを見ると、サンアイランドからマーレまでは113kmの距離だそうです。

しばらくすると、エンブドゥヴァドゥーの上空を通り過ぎ、マーレの手前で右旋回します。






そのまま南側からフルレへアプローチするのかと思いきや、通り過ぎてなお北上していきます。
国際線だと、こんな風に滑走路の正面上空から空港を眺めることができないので、これもはじめての体験です。





飛行艇は徐々に高度を下げながら、12年前にはなかった人工島フルマーレの外洋側を通り過ぎます。

フルマーレは、マーレの人口密度が高くなりすぎたので新しく作った人工島で、去年から人が住み始めました。
上空から見ると、北半分はきれいに区画整理された街並みができ始めていて、大きなモスクもありますが、島の南半分はまだ空き地です。



堤防で囲まれた大きな港の中には、サファリボートが数多く停泊しています。

聞くところによると、今モルディブには40隻以上サファリ・ボートが就航しているとか。

飛行艇は、いったんフルマーレを通り過ぎ反時計回りに半周すると、フルレの北西側の水面に着水しました。




そのまま水面を滑走して、滑走路の東側にある国内線ジェティ(木の浮き桟橋)に到着します。
すぐ隣のジェティには、もう一つの国内線会社「Maldivian Air Taxi」の赤い飛行艇が停泊していました。







建物の脇には飛行艇と同じ色にペイントされたマイクロバスが待っています。
係員が乗るように指示しているので、一応、自分たちの荷物が積み込まれるのをチェックしてから、バスに乗りました。

ところで、わたしたちが今いるのは、滑走路の東側です。
国際線のロビーや、メインのジェティ、フルレホテルなどは全て滑走路の西側にある筈です。

どうやって滑走路を横切るんだろう、地下道でもあるんだろうか、と思っていると、
わたしたちを乗せたバスは検問を過ぎて島の南端まで行き、滑走路の端をぐるりと回りこんで、
今度は北へ走って行きます。

およそ10分は走ったでしょうか?
見慣れた国際線到着ロビー外の広場の脇で止まると、わたしたちと荷物を降ろしたマイクロバスは、
そのまま行ってしまいました。

カートに荷物を積んで、さて、ガイドはどこだろうと探す間もなく、向こうから声を掛けてくる人がいます。
8日前のFahilとは別のモルディビアン・ガイドでした。
簡単に自己紹介をして段取りを確認すると、これからフェリーに乗ってマーレに行き、セントラル・ホテルまで送ってくれるとのこと。

マンティリを下船してからすでに2時間半がたっていました。

フルレからマーレへ、セントラル・ホテルにチェックイン
フェリー(船首に番号がついた青いドーニ)に乗り込むと、例によって料金はガイドが払ってくれました。
突然、雨が降り出しましたが、マーレに着く前にやんでくれました。
11:30、マーレのジェティに到着すると、ガイドがタクシーをつかまえます。
自分はバイクであとをついていくというので、運転手に行き先を告げ、無事にセントラル・ホテルに到着しました。

ところが、待てど暮らせどガイドがやってきません。仕方がないので自分で料金Rf30を払いました。
マーレのタクシーは、どこでつかまえても、どこへ行ってもRf10です。でも、大きい荷物がある場合は、荷物1個につきRf10が相場です。

結局、チェックインも自分たちで行ない、704号室(8階)の鍵を受け取りました。

部屋まで荷物を運んでくれたスタッフにRf10チップを渡し、まずは部屋でのんびりします。

20:30のピックアップまで、これから8時間あまりがマーレでの自由時間になるので、
アケちゃんと2人で作戦会議を開きました。

マーレでやることを列挙して、順番を考えます。
1.昼食をとる(観光客が決して来ない街中のカフェでバジャフィッシュ・ボールガルディアを食べる)
2.本屋巡りをする(マンティリに置いてあった「DIVE MALDIVES」の本を買う)
3.家族や義理のある人へのお土産を買う(自分たちにはマンティリのTシャツをゲット済み)
4.友人(ソレイユとブルーシャークⅡを運営しているBlue ”K” Safariの希与子ちゃん)に会う
5.夕食をたべる
6.ホテルに戻ってシャワーを浴びる

バジャというのは、インド料理のサモサに似た、カレー味のジャガイモとツナを餃子の皮のような衣で三角形に包んで揚げたものです。
フィッシュ・ボールは、魚版ミートボールのようなもので、これも固めの衣で揚げてあります。
どちらも、モルディブの代表的なファースト・フードです。
ガルディアはモルディブ人のソウル・フードとも言える魚のスープで、カツオだしの効いた澄まし汁にカツオの切り身がごろんと沈んでいます。



ローカル・カフェでは、ショーケースに並んだバジャフィッシュ・ボール、あるいはスイーツを勝手に取って、甘いミルク・ティー(キル・サ)をオーダーして、おしゃべりに興じます。
エアコンがなく、少し薄暗いので、入る時は少し勇気がいりますが、入ってしまえば誰に干渉されるわけでもなく、何より安いので気に入っています。

マーレの街中にはこんなカフェがあちこちにあり、いつも地元の男たちで賑わっています。
女性は決してカフェには入りません。男性陣は外で、女性陣は誰かの家に集まって、というのがモルディブの余暇の過ごし方です。

去年の11月、12年振りのマーレ訪問では、その変わりようにびっくりしました。
バイクと車が増えた、交差点に信号機がついた、ビルだらけになってフライディ・モスクの屋根が見えなくなった、肌を露出した若いモル人女性を見かけた…などなど。

あれから半年、今回は時間もあるのでローカルのマーレをじっくり楽しむ予定です。

さて、まず希与子ちゃんとアポをとらなければなりません。
彼女の携帯に部屋から外線(ダイヤル9)で電話をかけますが、繋がりません。

時刻はちょうど12:00。また、雨が降り始めました。今度はかなり強く降っています。

結局、希与子ちゃんと連絡がとれたのは13:45になってからでした。
15:30に、Seagull Cafeで待ち合わせして、雨も上がったので外出することにしました。

つづく

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