3本目(#5):カアンブゥ・ティラ(フェリドゥ)
天気もよく風も穏やかで、母船は順調に南下し、13:00前にはフェリドゥ・アトール(環礁)の北端に着きました。回り込むようにラグーンの内側に入り、フェリドゥという島のリーフに投錨しました。
途中で追い越したドーニが、まもなく横付けしました。
フェリドゥ・アトールはショート・ブーツみたいな形をしています。
ファル(砂州)がアトールを形成しているので島が少なく、リゾートはディギリとアリマタの2箇所しかありません。
ブリーフィングは、母船が停泊する前の13:00からスタートしました。
ドーニが追いつく前に終わっていたので、横付けするとさっそく乗り換えます。
ドーニで10分ほど東に向かった、カアンブゥティラ・ファルのアウト・リーフが今回のポイントです。
ほぼ東西に直っすぐ続く長いリーフです。
リーフを右に見ながら、ゆっくり西から東に流していきます。
リーフ上の-10m以浅ではアウト・カレントがありましたが、レッジではほとんど感じませんでした。
途中、ナポレオンに遭遇。
リーフに上がったほうが魚影は濃かったです。
ヤドカリが宿替えをしているところに遭遇しました。
<ログ>
En:13:23、Ex:14:22。Max D.20.0m、透明度18m、風向:南西、水温:30℃、カレント:アウト(リーフ上)SW→NE、月齢:十三夜
アリマタ・アクアティック・リゾート沖へ移動しながらおやつ
ダイビングを終え母船に戻ると、まもなく船は南東に向けて移動を始めました。
乗船して丸1日たち、船上生活のパターンというか過ごし方のコツが掴めてきました。
マンティリでは、ダイビングが終わるたびに次のブリーフィングの時刻がホワイト・ボードに書き出されます。
食事は、ダイビングから戻ってくる時間に合わせてくれています。
次のブリーフィングの時刻までに準備を整えるよう心がけてさえいれば、あとは気ままに過ごせます。
つまり、ダイビングのスタート時刻が常にゲストのスケジュールを決める、まさにダイビング中心の生活に浸れるというわけです。
本日3本目が終わり、おやつのビスケットとバナナを食べると、1時間半のヒマができました。
あとでわかったのですが、さっき食べたビスケットは”OleOle"という銘柄です。
この缶が、石油缶ぐらいデカい!
ちなみに、ティーバッグは”Limson”です。
どっちも、どこかで聞いたことあるようなないような・・・
好天がいつまで続くかわからないので、今のうちにアッパー・デッキで甲羅干しすることにしました。
日差しが強いので、日なたにいられるのは経験上せいぜい20分。
表と裏で計40分。
それ以上焼くと、ひどいサン・バーンになってしまい、痛くてTシャツも着れなくなってしまいます。
米人たちは、ダイニングのソファでおしゃべりに興じています。
1時間弱の移動で、母船はアリマタ・アクアティック・リゾートに到着、南側のチャネルに停泊しました。
4本目(#6):マタ・カンドゥ(フェリドゥ)
アリマタは東に外洋を望む島で、南北にチャネルを抱えています。
マタ・カンドゥは、南側のチャネルです。
ブリーフィングは16:30にスタート。
この日4本目のダイビングだったので、最大深度を浅めにとりました。
リーフの角では、クマザサハナムロやタカサゴの群れが一生懸命に夕飯をとっているところに遭遇しました。
そのままリーフ沿いにチャネルに入っていくのかと思いきや、流れがなかったこともあり、Mujeyは中層を横切って南どなりのリーフに向かいました。
午後遅くのエントリーだったので、後半になると水中が暗くなり始めます。
流れていれば回遊魚が出そうな場所ですが、この時は穏やかな分魚影も少なめでした。
南隣のリーフのサンゴは、エルニーニョの被害からまだ回復していないようです。
<ログ>
En:16:46、Ex:17:45。Max D.15.6m、透明度12~15m、風向:南西、水温:30℃、カレント:無
ディナーは豪華
ダイビングから戻ると、ギャレーではいつも2人のコックさんが食事を作っています。
きのうより30分ほど早い18:30にディナーがスタート。この夜のワインは赤でした。
黄色っぽいカレーは、レモングラスとココナツ・ミルクのカレー。具は白身魚です。
酢豚風というか、エスニック風味の魚のあんかけもおいしい。
そしてロースト・ビーフ。柔らかくておいしかったです。
リゾートで働いていた頃、牛肉は超ぜいたく品でした。
1ヶ月に1回も食べられなかったし、たまに食べたものは筋っぽくて固かったのを思い出しました。
書き忘れてましたが、ガイド兼チーフのMujeyも、同じテーブルで食事をとります。
メガネのジョンはジンベエ・フリークらしく、Mujeyに
「ジンベエはいつ見られるんだ、まだか、明日か?」としつこく迫ってました。
そのあと、ガラパゴスでのジンベエ体験を熱く語ってくれました。
半分も理解できませんでしたが…。
わたしの語学力では、早口の日常会話は聞き取れません。
以前はうまく喋れなくても、相手の言うことは7割方理解できたのになあ。
使ってないと錆びてしまいますね。
彼が言うには、ジンベエザメの個体識別と行動追跡調査をしているアメリカの非営利団体があって、
ダイバー達がそのサイトに体長・雌雄・特徴を記して画像をアップし、データベースを作っているそうです。
夕食の後で、ノートパソコンにカードモデムを突っ込んでそのサイトを開き、わたしたちに見せて
「これが、俺が投稿したデータだ」と自慢します。
「胸ビレの付け根に特徴的な模様が見えるだろう。ほら見てみろ、これはオスだ、生殖器が出てるだろ?
それから、尾びれのここに大きな傷がある。」
と、延々と続くので、最初は素直に感心してたんですが、
「グレイト、マーベラス、リアリィ?、アンビリーバブル、アンクレディブル」
を連発してるうちに相槌の台詞が尽きてしまいました。
メニュー
インゲン炒め、茹でブロッコリー、レモングラスとココナツ・ミルクのカレー、ベトナム風魚のあんかけ、ウインナーとポテト炒め、ロースト・ビーフ、ライス、メロン味のプリン、赤ワイン。
5/1につづく
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