2007/04/29

4.29_3 マンタポイント、昼食、クダギリ・レック、おやつ、夕食

1本目(#1):マンタポイント(ランカンフィノール)(北マーレ)
集合時刻より5分早く10:25には全員が集合し、ダイビング・スタイルについてのブリーフィングが始まりました。
エントリーから、潜降方法(フリー潜降で水中集合)、潜水時間(最大60分)、最大深度(30m)、安全停止(5m3分、ガイドがバルーンを打ち上げる)、エキジットまでの一通りの手順と、ローカル・ルール(ダイコン携帯、バルーン携帯、着底禁止)について説明がありました。
ドーニに予備の器材を最低1セット用意しておくこと、ダイビング・フラッグ(国際A旗)を掲げておくこと、などレクリエーショナル・ダイビングについて法律で定められている内容も含まれていました。

>モルディブのダイビング規則(観光省制定、英語翻訳版)を詳しくご覧になりたい方はこちら
Maldives Recreational Diving Regulation 2003 Ministry of Tourism, Republic of Maldives
モルディブ共和国観光省 「モルディブ レクリエーショナル ダイビング法規 2003年制定」
http://www.tourism.gov.mv/downloads/Maldives%20Recreational%20Diving%20Regulation.pdf

>上記の日本語対訳版をアップロードしているサイト(SDML;Scuba Diving Mailing List)はこちら
http://sdml.cup.com/

本当はグローブ禁止だけど、流れのあるところで大物待ちすることもあるので、サンゴを折らないように気をつければ、グローブつけても構わないという説明もありました。
でも、潜ってみたらアメリカ人4人を含め、誰もグローブしてませんでした。

次に、これから潜るランカン・マンタ・ポイントについての説明です。
チェック・ダイビングとは言え特にスキル・チェックはしない、逆にみなさんに慣れてもらうためのファースト・ダイブだ、と言われました。

ガイドのMujeyが、ホワイトボードにポイントの地形を書いて説明してくれます。
最後に、クリーニング・ステーション付近では姿勢を低く保ち、マンタを追わないようにという注意を受けました。

そして、Mujeyの「Let's go!」の合図で、母船に横付けされたドーニに移り、準備を始めます。

タンクにレギとBCがすでにセットしてあり、他の器材はベンチの足元のコンテナに入れてありました。
目の前のポイントまで移動する間に器材をチェックし、装着が終わると手順どおりにエントリーします。

ゆるやかなカレントに乗りながら各自潜降し、全員が集合してまもなくクリーニング・ステーションに到着。
先着していたパーティを避けて上流側で待っていると、すぐに中型のマンタが1枚現れました。

(潜降開始後)15分頃、20人ほどのダイバーのグループが現れ、水中は大混雑に。
すかさず、Mujeyが彼らに場所を譲るためにわたしたちのポジションを下げます。

ガイドのひとりが、低い姿勢を保つよう盛んに指示を出しているのですが、カメラを構えた何人かがマンタに寄ってしまったので、身を翻して逃げるように行ってしまいました。
20分過ぎに別の1枚が来たものの、これも2~3周してすぐに行ってしまいました。

時間がたつにつれ30人ほどのダイバーがごっちゃになってしまい、水中はガイドが出すタンクを叩く音や鈴の音が入り乱れるようになってしまいました。

収拾がつかなくなり始めた30分頃、わたしたちは他のグループより早くドリフトに移りました。
後から来たダイバーにポジションを譲る時もそうでしたが、ダイバーが入り乱れる中でMujeyのシグナルにすぐ反応して行動に移れるこのメンバーはレベルが高いな、と感じました。

北から南へリーフに沿って流れるカレントに乗り、大きなオーバーハングがある場所を越えると流れがおさまります。
徐々に浅場に移動しながらリーフ・フィッシュを眺めます。ランカンフィノールのリーフはウミガメに遭遇するチャンスが多く、アメリカ人は見たようですが、わたしたちは見損なってしまいました。

<ログ>
En:10:59、Ex:12:00。最大深度18.2m、透明度15m、風向:南西、水温29℃。カレント:中、N→S。タンク Al 12ℓ。

昼食
ダイビングを終え、母船に戻るとランチの準備が整っています。
シャワーを浴び、乾いたものに着替え、テーブルに全員が揃った12:30頃から昼食が始まりました。
テーブルに大皿が並び、みんなで順繰りに皿を回して、自分の皿に好きなだけ取り分けるスタイルです。

ミネラル・ウォーターは無料なので、各自部屋のミニ・バー(ただの小型冷蔵庫)から持ってきて、テーブルに置きっ放しにしてみんなでシェアしました。

メニュー
クリーム・スープ(マッシュルームとセロリ)、スパゲティ・トマトソース、白身魚のフライ、ポテト・シューストリング、きゅうりのドレッシング和え、インゲンの炒めもの、マンゴー・ジュース、ストロベリー・アイスクリーム


南マーレへ移動
昼食中にドーニはいち早く母船を離れていきました。
昼食の片付けが終わる13:00過ぎには母船も移動を開始、南マーレ・アトールをめざします。

南マーレ・アトールにはいりエンブドゥ・ヴィレッジ付近で、船足の遅いドーニに追いつきました。
ディグフィノール(アナンタラ)を回り込んで、ボドゥフラ(ヴェリガンドゥ)に投錨、追い越したドーニの到着を待ちます。

2本目(#2):クダギリ・レック(南マーレ)
15:00にブリーフィング開始。
南西斜面に沈船がある小さなリーフを1周するコース。
沈船の舳先付近にオオモンイザリウオやウミウシがいるという説明でした。

エントリーは沈船とは逆サイドのリーフ北側から。
時計回りにリーフを回ります。
Mujeyは、イザリウオを探すでもなく、沈船の甲板を1周してリーフに戻ってしまいました。
終盤近く、イソマグロとマンタに遭遇しました。














<ログ>
En:15:25、Ex:16:22、最大深度27m、透明度15m、風向:南西、水温30℃。カレント:無

おやつ、移動、ディナー、米人ゲストの顔ぶれ
16:45近くに母船に戻り、シャワーを浴び着替えてダイニングに上がると、揚げパン(サーターアンダギーみたいなもの)とコーヒー・紅茶が用意してありました。
おやつは日替わりメニューで毎日続きました。

船はさらに南下し、豊かな歴史を持つローカル・アイランド、グーライドゥに移動します。

グーライ(Gurai)は、オウムの意味です。
複雑な形を持つリーフに囲まれた島で、風を避けやすいので、現在はサファリの格好の停泊地になっています。
この島は、かつてサルタンの休息場で、追放されたサルタンが居住したこともある島です。
第65代サルタンのハッサン・ファームラデリ・キラゲファヌ(1609-1620)が埋葬されています。
1971年にゲストハウスがオープンしましたが、島民への西洋文化の影響が問題になり、1984年にクローズしました。
今では、近隣のリゾートからの観光客を受け入れる島になっています。

グーライドゥに向かう途中、1時間ほど激しい嵐があったそうですが、寝ていて気づきませんでした。

日暮れ前にグーライドゥに到着、夜は移動せず、風や波を避けてリーフに停泊します。
ディナーは19:00にスタートしました。
味はかなり本格的です。特にカレーは、モルディブ独特の味でわたしたち夫婦の大好物です。
テーブルには白ワインが用意されています。このワインは無料、でもみんな遠慮して1本空けただけでした。

アメリカ人ゲストの顔ぶれは、
小柄でトム・ハンクス似のマイケル(ジョンソン&ジョンソンにお勤め)、
建築関係の仕事をしているメガネのジョン、
政府関係の仕事についている口ひげが立派なジョセフ(ニックネームはジョン)、
最年長で太っちょのジョン、
と4人中3人がジョンなので、呼ぶとき困ります。

マイケルは1,500本って言ってたけど、他の人達も同じくらいでしょう。
住んでるところも仕事もバラバラだけど、年に1回、一緒に潜ってるそうです。

4人ともアグレッサー(クルーズ・ボート)のTシャツを着ていたので質問してみたら、
お気に入りの船だそうで、これまでもガラパゴス、フィジー、パラオ、ヤップで乗船しているそうです。

アグレッサーは、アルコールも全て無料だし、シーツも毎日替えてくれるし、タオルは使い放題で、ホスピタリティが素晴らしい!
とベタ褒めでした。
でも、マンティリ以上に値段が高いんだよなあ。
それでも、話を聞いて一度利用してみたくなりました。

ちなみに、マンティリではタオルは1日1回、シーツは1日おきの交換でした。
これは、他のサファリ・ボートに比べるとかなり頻度が高いといえます。

ゲストはわたしたち夫婦を入れて6人。女性はアケちゃん(嫁)だけ。平均年齢50歳前後!
ぜんぜん、盛り上がりません。
結局、船を下りるまで、サファリ・ボートでよくある演出の誕生日やキリ番本数のお祝いも、ビーチ・バーベキューも、ローカル・ダンス大会も、凝ったベッド・メイキングも、その他イベントらしきものは何もない、まったり航海でした。

メニュー
フィッシュ・カレー、ライス、白身魚のソテー、タイ風ロースト・チキン、ブロッコリー、レタス、フレンチ・フライ、プリン

21:00過ぎには眠気に勝てずベッドにダウン。日本時間の1:00ですもん、無理もありません。

4/30につづく

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