2007/05/03

5/3_1 グーライドゥ・コーナー、朝食、ヴァーガリ・ケーブ、昼食

起床、今朝のおめざ
起床は4:00。3日ぶりにヒゲを剃ってから、タバコを吸いに後部デッキに上がっていくと、けっこう風があります。
星空は見えているけれど雲もけっこうあります。
雲量6といったところでしょうか?

持って来た文庫本も2冊目に入りました。

6:00のおめざはPopcoco(?)。チョコレート味の貝の形をしたシリアルです。
わたしは初めてでしたが、米人たちは、オートミールよりずっとおいしい、とおかわりしてました。

1本目(#12):グーライドゥ・コーナー(南マーレ)
いつもどおり、6:30にみんなが集まります。
1本目はグーライドゥ・コーナーに行くとのこと。ゆうべのリクエストに応えてくれました。
ホワイト・ボードに地形を書いたあと、カレントについて説明がありました。
コーナーの外側でエントリーしてチャネルの中に入るコース取りが一般的ですが、アウトゴーイング・カレントだったら、チャネルの中でエントリーして、外へ向かうとのこと。

グーライドゥ・コーナーは、グーライドゥ・カンドゥを挟んで、メドゥファルの南側の対岸です。

アウト・リーフは傾斜がきついですが、コーナーに近づくにつれなだらかになります。
アウト・リーフではムレハタタテダイの群れやタイマイが見られます。

コーナー付近では、ものすごい数の魚群がこれでもかと現れます。
以前何度か潜ったことがありますが、ギンガメアジ、ササムロ、ハナタカサゴ、クマザサハナムロ、ウメイロモドキの群れに囲まれながら、ナポレオン、イソマグロ、ロウニンアジ、カスミアジが四方から同時に現れて、どこを見ればいいのか困ってしまうぐらいの魚影でした。
リーフ上も、ハナダイ系やスズメダイ系の小魚が数万はいるんじゃないかという密度の濃さです。
チャネルに入ると、オーバーハングやケーブが続き、地形的にも面白いところで、
南マーレでは、一番お気に入りのポイントです。
エントリーはアウトリーフからでした。
コーナー方向にいい感じのカレントがあり、気持ちよくドリフトしていきます。

-27m付近をドリフトしていると、まずイソマグロ、続いてマダラタルミとギンガメアジの大群、マダラトビエイが次々と現れました。

見とれたり写真を撮ったあと、ふと気づくと-35mあたりまで落ちています。海底まで15m以上ある中層にいたので、気づかなかったのです。
ということは、沖に流されてる…?しかも、ダウン・カレント。
左側を見ると、リーフがかなり遠ざかっています。
あわててコーナーに向けて泳ぎだしたのですが、ほとんど前に進んでいない感じで深度を浅めにするのがやっとです。
ほどなく、Mujeyや他のメンバーも気づき、コーナーに戻ろうとかなり真剣に泳ぎ始めました。
5分ほど悪戦苦闘しましたが、グループから徐々に遅れをとっているのに息があがり始めてしまい、
わたしとアケちゃん(嫁)2人で浮上することにして、Mujeyに合図を送りました。

私たちの浮上とほぼ同時に、太っちょジョンも水面に姿をあらわしました。
ドーニに拾われると、クルーからどうしたんだ、と心配そうに聞かれてしまいました。

結局、水中に残ったメンバーもコーナーに戻れなかったようで、30分後、反対側のメドゥファルのリーフ付近に浮上してきました。

たった16分のダイブだったものの、魚影の濃さに満足できたダイビングでした。

<ログ>En:6:56、Ex:7:12。Max D.35.2m、透明度:15m、風向:西南西、水温:28℃、カレント:中(In→Out)

朝食
残ったメンバーを待っている間に、ドーニ・クルーは、船のバッテリーの交換をしていたのですが、そのバッテリーには、S&B JAPANESE TECHNOLOGYと書いてありました。

ドーニのエンジンはヤンマー、マーレを走ってる自動車はトヨタ、ホテルのテレビは東芝、エアコンはSANYOです。
それは、今も昔も変わりません。

でも、17年前のマーレの電器屋さんのショーウインドーには、日本製のラジカセやポータブルCD、MD、カシオの時計が並んでいたのに、
ツアー最終日に行ったマーレでは、iPodやNOKIAの携帯端末、Boseのオーディオが並んでいました。
PCショップも増えていましたが、並んでいるのはエイサーやHPのPCやMacばかりで、Made in Japanは見当たりません。

ジャパニーズ・テクノロジーは、機械や家電ではまだ通用しているけれど、ITではSONYやPanasonicは世界から完全に置いてかれてしまっているんだなあ、と実感してしまいました。

ダイバーを母船に送り届けたドーニは、7:30過ぎに一足先に目的地に向けて出発しました。
船足が遅いので、移動距離が長いと30分以上差がついてしまうのです。

いつも通り、母船に戻ったわたしたちは軽くシャワーを浴びてすぐ朝食です。

メニュー
アップル・ジュース、トースト、ライ麦パン、チキン・ソーセージ、トマト・オムレツ、ピーチ缶、パイナップル、オレンジ

2本目(#13):ヴァーガリ・ケーブ(南マーレ)
いつもなら朝食の片づけが終わると、すぐに母船も移動を始めるのですが、今朝は何故か9:00になって、やっと動き始めました。
今日はアリ・アトールに入るとは言われているものの、どこに向かうのかまでは知らされていません。
てっきり、南西へ向かうものと思っていたのですが、進路は西北西です。
環礁のど真ん中を横切って西に向かっているようです。

1時間足らずで、南マーレ・アトール西側のヴァーガリという島のラグーンに到着しました。15分ほど遅れて、10:20頃にドーニが追いつきます。

Dive Maldives(©Tim Godfrey)にはヴァーガリは無人島と書いてあるのですが、ジェティもあるし、ヤシの木陰に建物も見えます。でも、小さい島なので、定住している住民はいないのかもしれません。
島の名前のヴァーはジャングルを意味していて、ガリはエダサンゴのことです。
つまり、エダサンゴが茂ったリーフを持つ島という意味です。

ドーニ到着直前に始まったブリーフィングでは、カレントの向きを間違えないでくれと、米人たちから皮肉が飛び出しました。











島の西側の外洋のドロップオフでエントリーし、リーフを右に見ながら北上します。
リーフの角に沿ってチャネルに入りつつ、徐々に深度を浅くして行きました。

外洋側は潮通しがよく、透明度もかなり高めでした。
コーナー付近には-12mから-30mにかけていくつものケーブがあり、通り抜けられるものもあります。

エダサンゴや黒サンゴ、ソフトコーラルがとても豊かで、ハナダイ系をはじめとするリーフ・フィッシュがたくさんいます。
ここで、カメを見ました。

-10m以浅のラグーンでは、サンゴが残骸となって砂に半分埋もれています。ここも、エルニーニョにやられたのでしょうか?

<ログ>En:10:29、Ex:11:27。Max D.24.4m、透明度:外洋21m・チャネル内12m、風向:南西、水温:29℃、カレント:中、南西→北東

昼食
正午前からスタートしました。

どんな話題がでたのかいまいち記憶していませんが、イギリスとアメリカでの休暇制度の違いとか、そんな話をしていたような気がします。

チキンライスが、日本では味わったことのない味付けで、たくさん食べてしまいました。
英人も米人も、ごはんにはあまり手をつけません。苦手なようです。


メニュー
コーンクリーム・スープ、エスニック風チキンライス、ピザ、白身魚のピカタ、トマトスライス(ドレッシング和え)、レタス、オレンジ、缶詰の洋ナシ、ストロベリー・アイスクリーム

12:30。いよいよアリ・アトールに向けて移動開始です。

つづく

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